2020/04/09

フットスイッチでミュート解除する

オンラインミーティングである程度参加人数が多くなってくると,「話さない時はミュートにする」ことが推奨されたりします.Zoomではスペースキーを押している間だけミュート解除という機能があり,常にZoomがアクティブなウィンドウになっているなら話す時だけミュート解除するのは簡単です.しかし,オンラインミーティングをしながらメモを取るなど他の作業をしていると発言するために,
  1.  Zoomのウィンドウをアクティブにする 
  2. ミュート解除操作をする
  3. はなす
という手順が必要になります.オンラインミーティングはなんか疲れるという声を聞いたりしますが,これが原因の1つではないかと思いました.リアルミーティングなら3だけでよかったのに1, 2が増えて煩わしいです.

そこで,フットスイッチを足で押すだけでミュート解除できるものを作りました.お金がないのでフットスイッチを自作していきます.

フットスイッチの製作と配線

今回は自宅で工作をするので段ボール工作になりました.段ボール箱をカットして,ペダルの形にします.Nintendo Laboのドライブキットのペダルを参考にしました.
ペダルができたら,マイクロスイッチを取り付けます.
そして,Arduinoに接続します.

ソフトウェア

とてもシンプルです.Arduinoはスイッチの入力を読み取って,値が変化したらシリアル通信で送ります.一応チャタリング対策をしました.
Mac側は,pySerialでArduinoからのデータを読み取り,入力音声のボリュームを変更します.入力音声のボリュームを変更するというところがポイントで,どのアプリケーションでミーティングしていても使えます.またシステムのボリューム操作は簡単で,osascriptコマンドを使って容易に変更できるところも良い点です.

ソースコードはGitHubに置いてあります.

動作の様子

こんな感じで動きます.赤枠で囲まれたところがボリュームで,押していない時はミュートされています.

使ってみて

試しに使ってみましたが,議事録担当をしていてもスムーズに発言ができて快適です.引き続き使っていきたいと思います.